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2010年1月の3件の記事

佐久間神社の狛犬

ちょうど去年の11月、私が台湾を訪れた際、片倉佳史さんSumiさんとお茶をしながらいろいろ話をすることができました。
しかしその直後、片倉さんと共に花蓮の文天祥公園を訪れたSumiさんが佐久間神社の狛犬を発見するとは夢にも思いませんでした。本当によい友達を持ったものだと、感謝しております。
それでは、貴重な発見を報告いただいた画像と共に紹介して行きたいと思います。

Photo Photo_2 現在、佐久間神社跡は文天祥公園となっております。
こちらは当時の参道と同じく、現在も階段となっているようです。
この階段の左脇は、通常は草が生い茂っているそうですが、このときタイミングよくちょうど下草が刈られたところだったようでした。まさに偶然のもたらした出会いです。 

 

 

Photo_3 Photo_4 Sumiさんが「まさかこんなところに狛犬はいないだろう、でももしかして・・・」と階段の上から覗き込んだところ、なにやら怪しげな物体を発見。
そのまま階段脇からぐるっと廻って足元の悪い中、下へ降りていったそうです。

 

 

Photo_5 Photo_6 Photo_7 Photo_9

とても地盤のゆるいところに据えられているせいで、半分以上が埋まっています。
押してもびくともしなかったそうですから、恐らく地面に直接放置されていたものが埋まってしまったのだろうと思われます。台座なしで直接置かれるというのは、台湾の狛犬では珍しいことではありません。その辺りは、もう役目を果たすことがなくなってしまった台湾の狛犬ならではの特徴とも言えるでしょう。

さて、神奈川大学のデータベースにある佐久間神社の画像を確認したところ、左下にこれと似た狛犬らしき姿を確認することができます。よって、恐らく佐久間神社の狛犬で間違いないでしょう。

Sumiさんによると、材質はセメントであるそうです。
この狛犬ですが、おかっぱのような毛が何となく笏谷狛犬に近いものを感じさせます。

台湾で今まで出会ってきた狛犬たちですが、九州から関西地方にかけての狛犬に近いものが多かったのですが、もしこれが福井あたりの特徴を持つ狛犬だとしたら、またひとつ面白い特徴が出てきたな、と興味津々です。

松尾神社の狛犬(2009.11.21訪問)

嘉義の民雄にある嘉義酒廠には、お酒の直売所があるだけではなく、博物館のようなものが併設されていたりとかなり楽しい観光名所になっているようです。

しかし今回、私と狛犬仲間の目的はただ一つ。松尾神社の狛犬に会うことです。ただそれだけを目指しました。

楽しそうに見物している家族連れや、なぜか大量のハイネケンを買い込んでいる若いカップルなどが集う場所からずっと奥に入っていくと、何だか寂しい場所に出くわしました。

Photo Photo_3 建物の裏手、何もないレンガ敷きの空間にまるで置き忘れられたかのようにぽつんと佇んでいるその姿を目にした途端、思わず車の中で身を乗り出してしまいました。

ひとりぼっちになってしまった狛犬は、知る人もいない中でひっそりと余生を送っていました。

Photo_2 その近くに立派な台座に据えられた神馬がありました。これは旧工場内神社にあったものだそうで、ちゃんと説明プレートまでありました。

狛犬と神馬、あまりに対照的で、やりきれないものがありました。

この狛犬は台座もなく無造作に置かれており、その所在なげな姿を思い出すだけで寂しくなります。

日々を静かに送る狛犬に少しでもおだやかな日々が続くよう、それだけを願ってやみません。

 

Photo_4 口玉は九州の狛犬に近いようですが、嘉義神社の丹後狛犬系にも通じるものがあります。尾の形もこちらに近い形をしています。

表情はおだやかでかわいらしく、台湾の狛犬らしい、なんとも愛嬌がある、やさしい風情を漂わせています。
彫りも朴訥としておりますが、全体のバランスは取れています。

東勢神社の狛犬(2009.11.21訪問)

2010年になりました、あけましておめでとうございます。

このブログの更新が滞っており、狛犬に会うために手を助けてくださった方々、報告を楽しみにして下さっている方々に申し訳なく思っております。今年はなるべく少しずつでも紹介できるように努力いたしますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。

さて、2009年は2回台湾を訪れる機会に恵まれました。うち1回は、台湾の狛犬仲間と共に狛犬達を訪れることができました。やはり地元ならではの情報もあり、充実した訪問となりました。また追って報告したいと思っております。

Photo Photo_2 まず一箇所目は東勢神社の狛犬です。こちらは金子展也さんのブログでその存在を知ることができました。その後金子さんからアドバイスを頂き、今回現地を訪問することとなりました。狛犬仲間と共に、一見陶製狛犬のような姿に期待を高めつつ、元東勢高級工業学校内の図書館を目指しました(かつてそこには東勢神社がありました)。

実を言うと廃墟は苦手なのですが、学校跡には近所の方が散策をされていたりと、意外に人気があってほっとしました。
まずすぐに社号碑と思われるものと石灯籠らしきものはすぐに発見できました。
社号碑の脇を登っていくと、階段があってその先には図書館があったのですが・・・

Photo_3 身の丈よりずっと高い雑草が生い茂っているのです。その向こうに建物が見えますが、それが図書館なのです。
しかも周りには野犬がうろうろしており、不気味な遠吠えを繰り返しています。階段にも雑草が茂り、踏み込むのに躊躇してしまいました。それでも階段の脇に狛犬がいるはずだと、勇気を出して草をなぎ倒して登っていきました。すると中に多くの鳥がいたようで、いっせいに飛び出してきました。腰を抜かしそうになりました。そうして階段を何とか登りきりましたが、狛犬はどこにも見当たりません。犬が吠える中、おっかなびっくりそれでもくまなく探しました。しかし見つけられません。狛犬仲間は別の場所を探り出しました。ちょうど近くにいた、廃墟を撮影に来た人にも尋ねたのですが、狛犬は見たことがないとのこと。

しかしここまで来て、あの狛犬に会えないなんて・・・どうしても諦めることが出来ず、もう一度かがみこみながら階段をゆっくり登りました。すると、台座らしきものが草の向こうに見えたのです!

思わず狛犬仲間に発見しました!と電話。近くにいた廃墟を撮影に来た人もそれを聞きつけ、一緒に草をなぎ倒すのを手伝ってくださいました。私は手と顔が擦り傷だらけになりました。特に手首はちょっとした血まみれ状態でした。それでも、狛犬に会いたい一心で必死になって草を倒しました。

Photo_4 Photo_5 そうやって会えたのが、この一対です。残念ながら陶製ではありませんが、とても愛嬌のある、かわいい顔をしています。ちなみにセメント製です。
この姿のモデルは一体何かと考えてみたのですが、実際見てみると陶製狛犬(備前焼)に似ている、というほどではありませんでした。しかし全く無関係とは思えません。もしかしたら、陶製狛犬がかつて台湾に存在したのかもしれません。もしそうだとしたら、かなり興味深い出来事です。

傷だらけになってやっと狛犬との対面を果たせましたが、この素朴な狛犬がこのままひっそりと草に埋もれて忘れられていくのかと思うと、切なくて仕方がありませんでした。学校と共に、歴史から去ってしまうのでしょうか。どうしようもないこととわかってはいるのですが、きれいに残っているだけに、なんとも無念です。

東勢神社:鎮座年 昭和12年7月30日 無格社 (鎮座地 東勢郡東勢街東勢字上新)

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