青山宮の石獅
2007年5月18日訪問
艋舺青山宮は台北市貴陽街にある台北市三級古跡のひとつです。1956年創建、霊安尊王を祀っています。
ここには狛犬によく似た石獅が据えられているということで、早速会いに行きました。
青山宮は古い街並みの中によく似合った歴史を感じさせる廟なのですが、正面に近づくとまず目を奪われるのがその石獅でした。
確かにオスの首には鈴がついており、メスは玉取りで子供を連れているというところは石獅らしいのです。
しかし立尾、大きな頭、垂れた耳、そして何よりも狛犬の証とも言える渦巻状の紋が入っているのです。
さてこの狛犬のような石獅は一体いつ頃据えられたのかと、廟の中へ入りチラシをいただいて読んでみました。しかし残念ながら石獅についての記述は特に見られませんでした。
それによると、今の建物は日本統治時代に建てられたもので、清の時代の宮殿建築を取り入れているそうです。後殿は戦後改築されたそうですが、前殿は当時のままのようです。
さて石の彫刻が大変素晴らしい前殿をじっくり眺めていると、そこかしこに「昭和十三年」の年号が見られます。とすれば、この石獅も恐らくその時期にあわせて据えられたものでしょう。台湾国内で見られるほかの狛犬と鑑みて、この形ならばしっくり来ます。
なぜ廟に狛犬を据えたのか、もちろん日本統治時代だということで考えるのが一番妥当だとは思います。
しかし、戦後台湾国内の寺廟前に据えられた、しかも1980年代以降の新しい獅子(石造りおよび金属製)の中にはどう見ても日本の狛犬をモデルにしたとしか思えないほどにその特徴を備えたものがいくつか存在していることが、台湾の狛犬仲間からの報告により判明しました。
ということは、もしかすると単純に狛犬の姿形がある意味気に入られたところもあるのではなかろうか、という気がしているのです。
獅子の仲間であり、そしてどこか漫画のような、愛嬌のある狛犬が、どこかで好かれているのだとすれば、狛犬だけではなく奉納した人たちや石工の人も嬉しいものがあるでしょう。
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コメント
こんにちは、書き込みではご無沙汰してしまって
もうしわけありません。狛犬について細かいことがわからなくて、「かわいい」とか「きれい」みたいな単なる感想しか書き込めないので、なんか萎縮してしまって…。
先週末妻の出張についあって、大阪、神戸、京都へでかけたのですが、その行程で狛犬さんを何匹かみかけました。そのたびにこまくにさんのことを思い出しておりました。気の効いたことは何も書けませんが、これからも楽しみにしております。
「誰かが何かを好き」なことを読んでいると、それだけでいいエネルギーが自分に流れ込んでくるのがわかります。ブログパーツのかっぱちゃん、かわいいですね。
投稿: 夫婦ともかっぱ | 2008年8月13日 (水) 08時17分
こんにちは、書き込みありがとうございます!
狛犬ですが、ここで紹介している狛犬たちは「かつて狛犬だった」という事情があるせいか、狛犬が今どういう状況かとかそういうことに興味がいってしまいます。
そして、ここを訪れてくださったみなさんが、もし何か機会があって狛犬が今いるところを訪れるようなことがあれば、ぜひ会いに行って欲しいと思ってぼそぼそやっております。
今まで狛犬のことを特に気にしたことはなかったけれど、狛犬がこんなところに残っているんだ、とひとつあたまをなでなでしてやろう・・・というようなことがあればよいなあと思っています。
ですから、ぜひ狛犬たちの感想を聞かせてください!かわいいとか、我がことのようにものすごく嬉しいです。
こちら(近畿方面)にいらしていたのですね、大阪や京都では「浪花狛犬」と呼ばれる形が良く見られるのですが、台湾の狛犬たちにも何だか似たようなところのある、本当に可愛い狛犬です。私も時々いきつけの神社でお気に入りのこまちゃんをデレデレしながらなでまわしています。
すこやかっぱちゃん、お皿・くちばし・おなか・甲羅・わきの下・両手・足元・・・などをクリックすると、色々変化があって面白いですよ!ぜひあそんでみてください。
投稿: | 2008年8月13日 (水) 20時56分