能高神社の狛犬
2006年11月22日訪問
能高神社は現在の南投県埔里鎮、虎頭山にありました。
昭和十五年十月鎮座。ご祭神は大国魂命、大己貫命、少彦名命、能久親王。
戦後、石灯籠の一部と石獅が中心街よりすこし外れたところにある醒霊寺へと移されました。
しかし、石獅といっても狛犬ではなくあくまでも山門に据えられている「石獅」であって、それ以外については詳しいことがわかりませんでした。
尚、この石獅は「大埔城」の門前に据えられていた130年の歴史がある立派なものですが、その後神社に移設されたものを戦後このお寺へ移したということです。最近になって雨風に晒され苔むして風化することを恐れ、レプリカを作成、それを据えて本家は大切に保存することになったようです。
しかし、台日会の世話役をされている喜早天海さんから大変興味深い記事を紹介していただきました。そこには日本の狛犬らしきものがこの寺に据えられているが、忘れられたような存在となり、寂しそうだ」というようなことが書かれていました。
記事を頂いたのが2006年の7月、それから気になって仕方ありません。そして11月、チャンスを見つけて早速訪れました。
山門を過ぎ、ずっと奥へ行くとありました、遠目から見ても狛犬に間違いありません。駆け足で近づきます。
まず吽がおり、その斜め向かい、ずいぶん離れたところに阿がおりました。かなりそれだけでも寂しい感じがします。しかし愛嬌のある表情をし、狛犬の証である角(一角)もしっかり際立っています。
台座には「二千六百年十月」「奉献」の文字が刻まれており、鎮座の年と同じであることから恐らく能高神社の狛犬であると思われます。
ただ、台湾の「国家文化資料庫」などで古い神社の写真を確認したのですが、この狛犬とは別の狛犬らしきものが写っておりました。
他の資料を見たところ、また別に台座のみがのこった狛犬らしきものがこの敷地内にあるようです。こちらは、九二一大地震の際、崩れてしまったようですが、もしかするとこの狛犬だったのかもしれません。
実はこの日は朝から大雨で、無事に狛犬と会えるのか心配でたまらなかったのですが、埔里に近づくにつれどんどん晴れてゆき、お寺では明るい日差しのなか対面を果たすことができました。お天気にも感謝の気持ちでいっぱいでした。
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コメント
あ、行ってたんだ。
そういう事情なんですね。
ってことは、ここには、移設された獅子と、この狛犬と、古写真の狛犬の3対があったってことになるのかな?
投稿 liondog | 2008年3月12日 (水) 01時42分
そうですね、ここには獅子と狛犬あわせて三対あったということだと思っています。
私もウェブの画像で確認しただけなのですが、とにかくもう台座だけしか残っていないようなので原型がどういうものであったか推測するのが難しそうです。
この狛犬が写っている写真が出てきたらよいのですが・・・刻まれていた年号からして鎮座したときのものでしょうし。
ちなみに年号を確認しようとしたところ、かなり苔やら土埃がひどくて、手でこそげ落としたらえらい目にあいました(苦笑)。
投稿 こまくに | 2008年3月12日 (水) 21時59分