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2008年2月の6件の記事

第四日目:金門島の風獅爺4

四日目は午前中いっぱい、金門島内を廻りました。

7:官裡村(金城鎮)のレンガ゙及びセメント製風獅爺

Guanli 昔ながらの建物が並ぶ集落の奥にこの風獅爺は据えられていました。

その周りは宅地造成中?のようで、更地になっていました。

風獅爺は足元が崩れており、ビニール紐をぐるぐる巻きにしてかろうじて立っている状態でした。

地元のガイドさんによるとこの風獅爺は家が建てられてもそのままここに残される予定だそうです。ぜひきれいな姿で晴れの日を迎えさせてあげて欲しいところです。

8:小古崗(金城鎮)の石造風獅爺

S もともとこの風獅爺は清の乾隆五十年、村内の別の場所に据えられました。しかし民國三十八年に台座を壊され、長い間村はずれの草むらに放置されていましたが、村人による長きに渡る奔走の末、ついに民國八十六年、現在の新たな場所に移設されました。台座には風獅爺の受難及び移設のいきさつが詳しく刻まれています。

大変美しく、りりしいこの風獅爺にはかわいいえくぼがあります。村人達の風獅爺に抱いている敬虔な気持ちが伝わってくるような、立派な台座に据えられ、折からの強風を正面から受け、マントをたなびかせる風獅爺の姿はまさに風を遮りそして煞気を鎮める守り神そのものでした。

第三日目:金門島の風獅爺3

5:瓊林(金湖鎮)の風獅爺

この集落は古跡が多く、家屋なども良く残っています。とても風情のあるところです。

①保護廟の石造風獅爺

Photo_10 もともとこの風獅爺は保護廟舎仔寺後方にあり、民國三十八年に工事を行った際、土中に誤って埋めてしまったものの、民國四十年前後に雨水に洗われてその姿を現したので、若い村人達が中心になって本来の場所近くに据えなおしましたが、民國四十八年公衆トイレ設置工事のため、現在の場所へ更に移設されたそうです。尚、台座の石は村人達が太武山から運んできたものだそうです。

手には軍令用の小旗を握り、信仰の厚さを物語る赤い立派なマントをなびかせる姿はこれこそまさに風獅爺!という風格で「一夫関に当たるや万夫も開く無し」の意気込みを見せています。

②蔡一族祖廟の風獅爺

1_3 2_3

路沖を避けるために祖廟の壁に嵌め込まれている風獅爺は、「塀・屋根の棟型風獅爺(塀に嵌め込んであったり、屋根の上に乗せられている風獅爺。小ぶりでかつ蹲踞型が多い。個人の所有が主で、辟邪を目的として据えられる。)」の中でも特に大きなものです。

塀・屋根の棟型風獅爺は、ここで初めて見たので余りに嬉しくて、遠くからの画像もつけてしまいました。路沖の具合がわかっていただけるかと思います。

6:安岐(金寧郷)の風獅爺

Photo_11 この風獅爺は金門島最大の大きさを誇っています。

この村落では風獅爺が風遮り、風雞が路沖を避け、水尾塔が村境を守っています。

そしてこの立派な風獅爺には「かつて海賊がはびこっていた時代、風獅爺は両の眼を明るく光らせて海賊達にここで(略奪など)は無理だと悟らせ退却させた」という伝説があるそうです。

三日目はここで終了です。また明日・・・

第三日目:金門島の風獅爺2

2:西園塩場(金沙鎮)の石造風獅爺 

1_22_2西園塩場正面入口横にはオス、そして塩場倉庫の脇にメスの風獅爺が据えられています。

風獅爺はかつて村人共に大小さまざまの戦いを経てきた仲間でもあり、その台座には弾痕がいくつも重なっていたような中、村人達は風獅爺が村を護るという思いをずっと抱き続けてきたそうです。

オスの風獅爺は右手に筆を握り、左手に印を持ち、美しい彫りをした堂々たる姿で見るものを魅了してなりません。

メスの風獅爺は、オスより若干小さく、右手に球を持ち、左手に彩帯を握っています。こちらもどこか愛嬌のある、親しみを感じる風貌をしています。

3:沙美街「西尾甲」(金沙鎮)の石造風獅爺

Photo_8 この風獅爺は、民國七十四年に国内で手に入れたものを据えたもの。そのせいか風獅爺というより、どちらかというと石獅に近い外観でした。

この沙美街にはかつて四体の異なる「甲頭」に隷属する風獅爺があり、毎年旧暦四月二日、風獅爺の生誕日にはすべての信者が拝拝に赴き、瓜や果物、ビスケットに油麺などを風獅爺の前にたくさん並べて祭ったそうです。                                     

                            

4:后水頭(金沙鎮)の風獅爺

①榮湖畔の風獅爺

39 かつて存在していた風獅爺の二代目として、十数年前頂堡村の石工にお願いして新しく彫ってもらったもので、さらにその後黄獻鐘氏によってペンキで塗り上げられたそうです。

とても小さな風獅爺が村落の北境を守る姿は大変けなげで、思わずねぎらいの声をかけたくなってしまいます。

①汶源宮廟埕の風獅爺

40_2  誉れ高き「美背」風獅爺の名に相応しい、大変美しい背中のたてがみを誇る、立派な風獅爺です。

気品漂う大きな瞳、額に描かれた「王」の文字、美しい彫り、心を奪われてしまう素晴らしさでした。

この風獅爺には伝説があり、それによると体のねじれは風獅爺が自らひねったものだそうで、なかなか興味深いお話です。

第三日目:金門島風獅爺その1

それでは、今回訪ねることのできた風獅爺について簡単にご紹介してゆきます。

1:陽翟(金沙鎮)の風獅爺

ひとつの集落内に「村落型風獅爺(比較的大型で、主に石造。村落の郊外に置かれ、村民全体が所有するものであり、村落全体及び村境を守る。村民は生誕日以外にも普段通り過ぎるときにも拝むことを忘れない。)」が4体もあるのは、金門の中でもこの陽翟だけとのこと。今回はうち3体に会うことができました。

①村の南側斜面に立つ石造風獅爺

1 修築工事の際、うっかり土中深く埋めてしまったが、民國七十二年になってようやく再び掘り出されたもので、毎年旧暦九月二十一日(普庵佛祖生誕日、會山寺で壇を設け祈祷するその時)に拝拝するそうです。

初めて実物に会ったわけですが、あまりにかわいらしくて驚きました。

重責を担っているのに、なんとも素朴で愛らしい、それでいて味わい深い姿にもう釘付けでした。

②會山寺前方の廟埕に立つ石造風獅爺

3 体は細長く、手には黄色い軍令旗を握っています。

この前方に見えているのが国家三級古蹟に名を連ねる「陳禎恩榮坊」になります。                                    

                                               

③會山寺後方に立つ風獅爺

2 陽翟村内唯一のレンガ及びセメント製の風獅爺。内側にレンガを積み、外側をセメントで造り上げたもので、一度壊されたものの民國七十四年、會山寺建て直しの際に風獅爺もあわせて修築し、現在の姿となったそうです。

高い鼻、大きく太い眉が特徴で、表情はりりしさの中にも愛らしさが垣間見え、作り手の愛情がひしひしと感じられました。

第三日目:金門島の風獅爺

三日目の午後は、高雄の空港から金門島へ行きました。金門島の風獅爺を見るためです。

今回の旅行を計画する前、先生から「金門風獅爺與辟邪信仰(楊天厚・林麗寛著)」をお預かりし、その内容を資料として先生にお渡ししていたのですが、ぜひ今回の旅行で風獅爺を見てみたいということで旅程に組み入れました。

私はこの本を読むまで風獅爺のことはあまり詳しく知らなかったのですが、読み終えるとすっかりその魅力のとりこになっていまいました。

今回は金門島の滞在時間が限られること、軍事施設の見学も含めるということで、風獅爺の一部を廻ることしかできませんでしたが、それでも初めて見る風獅爺には大変感動を覚えました。

風獅爺は村の入口(=はずれ)や、集落の入り組んだ場所に置かれていることがほとんどなので、MTBなどに乗ってのんびりひとつずつ訪ね歩くのが楽しいかもしれませんね。

※尚、これからご紹介する風獅爺につきまして、内容は前述の「金門風獅爺與辟邪信仰」を参考にしております。

第三日目:台南神社、高雄神社の狛犬

三日目の朝は小雨模様でしたが、最初の台南神社跡までは傘をささずとも大丈夫でした。

Photo Photo_2 台南神社跡は現在公園となっており、また神苑内にあった武徳殿は忠義国民小学の敷地内にあります。去年補修工事が終わり、大変美しい姿を見ることができます。また当時の神橋が地中から掘り出され、神苑の一部を再現した形で再度お目見えすることとなりました。

さて台南神社の狛犬はこちらではなく、忠烈祠に移設されています。

Tainan1a1 Tainan1un2

Photo_3 Photo_4

Photo_5 こちらには石造狛犬、ブロンズ狛犬のほかに神馬像をも見ることができます。

また、上杉先生のお話では台南神社のブロンズ狛犬及び神馬は、出来が良いので恐らく名のある彫刻家の手によるものでしょうとのことでした。

特にブロンズ狛犬ですが、最初一目見られて仰るには湊川神社の狛犬とよく似ているので、何か関係がないかとのことでした。こちらにつきましては、何かわかり次第またこちらでも報告したいと思います。とても気になるお話でした。

続いて、しとしと降りになってきた中、バスで高雄神社へ移動しました。

ここには御影石の立派な狛犬がありますが、私が台湾で初めて出あった狛犬でした。

そのときはツアーに参加して、初めて台湾を訪れた、そして更に初めて訪れた観光地でした。ここで私は衝撃の出会いを経験したのでした。それからずっと、こつこつと狛犬を訪ね歩く旅を続けているのですから、高雄神社の狛犬にはやはり特別な思いを抱いています。

雨の中、静かに先生との対面を果たす狛犬の姿を見て、胸がいっぱいになりました。

Photo_6 Photo_7

高雄神社の狛犬は、岡崎狛犬と浪花狛犬、そして中国系の石獅も混ざったような、えもいえない風味をかもしだしています。それでも、一見して狛犬と判断できますね。その混沌としたところが台湾に残る狛犬の特徴だと思います。

(狛犬の画像は、別の機会に撮ったものを使用しています)

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