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2008年1月の4件の記事

第二日目:開山神社(台南神社の狛犬)

再び一行はバスに乗り込み、今度は台南方面へ向かいました。

Sp1060142 今回、「飛虎将軍廟」に参拝しました。ここには日本海軍の飛行機搭乗員、杉浦茂峰少尉が祀られています。私は二度目の訪問となります。前回は何もなく静かでしたがこの日は生誕祝い(生誕日は旧暦10月16日ですが、お供えに「聖誕千秋」とありました)が盛大に行われており、たいそうにぎやかでした。

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もう日が暮れかかっていたのですが、開山神社(現:延平郡王祠)も本日訪れる予定となっていたため、大急ぎでそちらへ向かい、何とかぎりぎり拝観時間内に入ることができました。尚、開山神社は台湾で最初に建てられた神社となります。

戦後、社殿は改築され中国式となっていますが、当時の神輿が残っており、中に展示されています。

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Sp1080369ところで延平郡王祠の牌楼両脇に据えられている石獅子なのですが、上杉先生によると、開山神社のものだったのではないか、とのお話でした。

私自身で実際見たところでも、確かに日本統治時代あたりに作られたものではないかという質感でした。

そのため資料を探しておりますが、残念ながら現在のところ当時の資料で狛犬が写っているものを確認することが出来ておりません。引き続き探して行きたいと思っております。

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この敷地内にある、「台南市民族文物館」の脇には台南神社の笠木がひっそりと置かれています。

そして文物館の前に据えられている石獅子、これは台南神社のものと思われるのです。

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実際見たところ、まさにあの時代の獅子と思われる状態であり、またおなじみのliondogさんのサイトで紹介されている、台南神社の絵葉書のうち、拡大されている石獅子(吽)と実によく似ています。

この石獅子と対面するのはこの時点で2回目でしたが、最初に会ったときから「これはもしや狛犬として据えられていた石獅子ではないか」と疑問を抱いていました。

やはり台南神社の狛犬と思われますので、文献等を探し出してゆきたいと思っています。

この日はこれにて終了です、狛犬たちが今もけなげに頑張っている姿に上杉先生はとても喜ばれており、また心の中でエールを送られていたそうです。

(注:一部画像は、別の日に撮ったものを使用しています)

第二日目:嘉義神社

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続いて国幣小社であった嘉義神社へ向かいました。

現在、神社跡は忠烈祠となっていますが、書き換えられた社標の土台 部分には石工の名前(日本名)が刻まれていました。   

                                                                                                                     

Sp1060125Sp1060126嘉義公園の奥にある射日塔が建っている場所が、かつて本殿のあったところになります。片倉佳史さんによるとその本殿が建てられる前には、宝物殿の対面に旧本殿があったそうで、その跡が今でも残っています。

私が台湾の狛犬を訪ねるために旅するようになって、初めて会いに行ったのがこの嘉義神社の狛犬たちでした。もう一度、このような素晴らしい機会に訪れることが出来て、感無量でした。

嘉義神社の狛犬は、現在2対残っております。台座が雲脚台となっていますが、上杉先生のお話ではこちらは手間が掛かるため滅多に作らないため、それだけこの神社が重要視されていたのではないかというお話でした。

Sp1060100 Sp1060092 入口に近いところの一対は、毛や犬歯に違いがありますが、前にご紹介しました台湾神宮の狛犬と垂耳の具合や、尾の形が似ております。

やはり何らかの同一モデルが存在して、そこにアレンジが加わったのではないでしょうか。                

                                   

Sp1060113 Sp1060118 奥の宝物殿手前に据えられている一対は、美しい彫りをしております。

形としては、基隆神社の狛犬と似ておりますが、嘉義のほうが若干中国風味が強くなっているような感じです。

                                        

前回入館できなかった資料館で、今回貴重な資料を発見しました。古い嘉義神社の写真なのですが、旧本殿と思われるその前に狛犬が据えられているのです。その尾はぴんと細長く立っており、根元はループ状になっています。更には筋肉質の体格、とくればブロンズの狛犬ではないでしょうか。慌てて上杉先生にご確認いただいたところ、やはりそうではないかとのお話でした。

そのブロンズ狛犬が一体どこへ行ってしまったのか、もう残っていないのか、全くわかりません。しかし、ブロンズ狛犬を据えていたということは、この神社の存在の重みを増すことになるのではないでしょうか。これから嘉義神社のブロンズ狛犬について、何か資料が出てくると良いのですが・・・

第二日目:東石神社

さて一行は台北駅から台湾新幹線に乗車し、嘉義へ向かいました。

余談ですが私は台湾新幹線初乗車だったので、嬉しくてなりませんでした。記念グッズのうちマグカップが欲しくて車内販売のワゴンがやってきたときお姉さんに尋ねたところ、駅の7-11で買ってねということ。嘉義駅に到着してすぐいそいそと買いに走ってしまいました。

東石神社については、以前にここで紹介しておりますのでそちらをご参照ください。

Sp1030576 さて狛犬ですが、こちらは一見して判るほど中国式の獅子とは異なる、つまり狛犬の姿をしております。

そして胴体部分には獅子舞に見られるような渦巻模様が刻まれていますが、それこそが日本の狛犬である証であるというお話でした。

第二日目:台湾神宮

Photo_2 台湾神宮は現在圓山大飯店となっています。ホテルのロビーが拝殿、その奥が本殿にあたる場所だったそうです。

台湾神宮は官幣大社であり、実に立派なものであったことは当時の資料から容易に伺えます。最初基隆河を賀茂川、台北市内を京都のそれに見立てて台湾神社を建立したとのことです。

Photo_3 戦後、巨大な花崗岩で出来た鳥居は三峡にある清水祖師廟の正殿廊柱として売られて行ったそうです(写真左)。

また他に当時のものとしては石灯籠が台北市の児童育楽中心で、満州から贈られた牛の銅像がニニ八和平公園で現在も見ることができます。

Photo_4 Photo_5 Photo_6 さて狛犬ですが、まずは現在、劍潭公園入口に移設されているものからご紹介します。これは古い写真からもまず間違いなく台湾神社のものと言えましょう。狛犬自体は高さが約155cmもあり、実に威風堂々たる唯一の官幣大社に相応しい風格であります。石は兵庫県産の御影石とのこと。上杉先生のお話でもやはり台湾の石工によるものではないかとのことでした。台湾における神社の参道狛犬を代表するこの狛犬ですが、上杉先生にお会いすることが出来て本当に嬉しそうに見えてなりませんでした。

Photo_7 Photo_8 続いて、圓山大飯店の牌楼をくぐった先に見える石獅子ですが、これは台北市中山区公所の説明によれば既に百年の歴史があるもので、日本統治時代に神社を創建する際、板橋の林家(現在の林家花園)に奉納させたものということです。台座の文字がセメントで埋められており、恐らく奉納者や奉納年月日、「奉献」などの文字が刻まれていたためではないかと思います。

Sp1060057 Sp1060058 この石獅子は、台湾における他の神社でも見かける形であり、また質感から日本統治時代あたりのもので間違いないだろうということから、特に疑問も持たずにそのまま台湾神社のものと認識していました。絵葉書等の資料で写っているその石獅子が即ちこれだと認識し続けてきたのです。

しかし、私の狛犬仲間であるliondog氏から実に興味深い指摘があり、すっかり悩ましい存在となってしまいました。私が今まで見てきた絵葉書の石獅子はこれとは別物であることが判明したのです。ぜひこちらをご一読いただけたらと存じます。

一体絵葉書に写っている石獅子はどこへいってしまったのでしょうか・・・

しかしこの石獅子が林家奉納のものであることに間違いはなく、ただその石獅子が写っている資料が現在のところ見当たらないだけかもしれません。あれだけ広大な敷地でしたから、充分考えられます。いずれにしても、この石獅子がばっちり写っている資料が出てくれば、皆の謎がすっきり解けることでしょう。これからこつこつと探していくしかありませんね。

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