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林内神社の狛犬

2004年7月19日訪問

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<基本データ>

・林内神社(現:林内公園) 昭和15(1940)年4月鎮座。御祭神は天照大神、能久親王。

当時の写真から、狛犬は拝殿に向かって右に阿、左に吽とし参道に直角の形で据えられていたことが判明。狛犬は現在、林内公園内の濟公堂前に据えられています。

・特徴:歯が全て犬歯(計42本)の肉食狛犬。垂耳で、後ろへ向かってはねている。阿の口中に玉有り。吽は左前足に玉有り。全体的に角ばった彫りになっている。

・アクセス方法:林内車站を出てすぐの大通りを右に折れ、7-11を目指して15分ほど歩くと左手に立派な鳥居が見えてきます。

阿の口玉、吽の足玉についてですが、九州でよく見られるということで、狛太郎師匠より解説をいただいています。

この組み合わせは日本でもポピュラーなものですが、このスタイルが日本のオリジナルかどうかは即断できません。私の狭い経験によると、佐賀では少なくとも17世紀中には玉噛みは見えず、18世紀も後半になって口中に固定された玉という形で出現します。一方、玉取りはこれに少なくとも数十年は先行しており、特に陶磁器製の狛犬では、17世紀終盤には様式として確立しています。この林内の狛犬が日本の狛犬を参考にしたことに疑いの余地はありませんが、玉噛み・玉取りの原型が日中いずれにあったのか、興味深いところです。

北斗神社で「林内神社の狛犬と似ている」と紹介しましたが、確かに共通点の多い狛犬になっています。更に種明かしをすると、実は林内神社の狛犬と同じモデルであろうと思われる形が他にも存在しています(続いて紹介してゆきます)。それらは顔までよく似ているので、やはり北斗神社はモデルになった狛犬に対して意図を持って違いを加えたのではないかと思われます。

では林内と北斗の比較をしてみましょう。まず顔ですが、丸と四角で輪郭が異なります。眉毛も違います。でも垂耳と口玉、全部犬歯は一緒です。                     

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次に尻尾の部分と、たてがみなど毛の流れもよく似ています。そして吽の足玉も一緒です。

続いて紹介する竹山神社の狛犬を見ると、恐らく同一のモデルがその向こうに垣間見えてくるかと思います。

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