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北斗神社の狛犬

2004年7月19日訪問、2007年5月12日再訪

Sp1040793Sp1040790Sp1040808_1 肉圓で有名な北斗ですが、ここでは一対の狛犬がひっそりと寄り添って静かに余生を送っているのです。その姿を最初目にしたとき、余りに切なくて涙がにじんでしまいました。

それからずっと心の片隅で気になり続けており、とうとう我慢できずにこの5月もう一度会いに行ってしまいました。個人的にとても可愛くて仕方のない狛犬です。

<基本データ>

・北斗神社 昭和13(1938)年10月6日鎮座。御祭神は明治天皇、大国魂命、大己貴命、少彦名命、能久親王。

当時の写真から狛犬は神殿に向かって右に阿、左に吽とし参道に直角の形で据えられていたことが判明。

戦後すぐに建物は取り壊される(神社跡には「北斗家商」が建っている)。その際狛犬は奠安宮の前に移設されたが、数年前に大規模な改修が行われ、狛犬は現在奠安宮の裏にある市場の倉庫横へ無造作に置かれている。

特徴:頭の占める割合の高い、比較的大型の狛犬。縦約110cm、横約100cm、高さ約55cm。歯が全て犬歯(計32本)の肉食狛犬。垂耳で、後ろへ向かってはねている。阿の口中に玉あり。吽は左前足に玉あり。全身に渦模様あり。

アクセス方法:田中車站からタクシーで15分程度。バスもある。台北から長距離バスで3時間ほど。

この狛犬ですが、次に紹介する林内神社の狛犬と実によく似ているのです。

しかし、北斗神社の狛犬のほうが若干和風であるように感じるのです。最初の印象は「とても腕の良い台湾の石工が林内神社と同じモデルを基に彫り上げた作品ではないか」というものでした。その理由としては恐らく全身に彫られた渦模様がまずポイントとなり、他にも細かい仕事の丁寧さや、線の美しさ、やわらかな仕上がりなども関係すると思われます。

この狛犬に対して、前にもコメントをいただきました狛太郎師匠から「(渦模様について)その手の渦巻きを和風とする所以は、これが和文様でいう『経巻』であり、古瓦の小口にも見られる古い意匠だからです。中国でも伝統文様である可能性はありますが、狛犬の体表にこれをちりばめるのは日本にオリジナリティがあると思います。この石工は日本式狛犬の特徴を観察したとき、この珍しい経巻こそ和風だと感じたのではないでしょうか」という感想をいただいています。

また、liondogさんからも「林内神社の狛犬は一瞬中国の獅子に見えるけれど、北斗神社のものはいかにも日本的に見えるという感じ」との感想をいただきました。

結論としては双方とも台湾で産まれた(台湾人の手による)狛犬だろうけど、日本の「狛犬」たらんことを強く意識したほうが北斗神社の狛犬だった、というところでしょうか。

それでは、続いて林内神社の狛犬をご覧下さい。

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コメント

こんばんは

斗六、行きましたよ。
寮から一番近い狛犬かもしれません(車で40分)。
こまくにさんのご紹介のように、廟の裏手にいました。
尻尾には、掃除用のホースがかけられていたり、
背中には板が置かれていたりしていましたが、
顔が幸せそうでした。(気のせいでしょうか)
あんなに、2匹(2頭?)が密着しているのは
珍しいのではないでしょうか。
なーんか、ラブラブのようで。
廟には、立派な獅子がいました。
この、2匹は密着させたままどこかの公園に置いてもらえたらなー、とか思いました。


彰化パパさん:
ああ、このふたり(?)に会いに行かれたんですね!
確かに、とても仲睦まじく見えますよね。
私はあまりに静かに仲良しなので、何と言うか東京物語の老夫婦を思い出してしまいました。どうしようもないんですが、でも何かせつないというか。
確かに、公園とかで仲良く余生を送って欲しいですね。とてもいい顔をしているし、何よりもていねいな彫りに愛情を感じてならないのです。

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